The tree for two
オーダーするのはいつものとおり 一皿だけ
ミッドナイトのティーラウンジ
クリスマススイーツの案内
ほかに誰もいないラウンジ
ツリーが綺麗に見えるシートに
腰を落ち着ける
リビングルームのような
居心地のいいソファ
ね ここに来て
ソファの隣を軽くたたいて
誘ってみたけど
それ、可笑しいよ
彼はさっさと テーブルの向かい側
彼のための場所
クッションたちでなんとか埋めてみる
飲み頃の白湯が通され
手のひらで 銀の持ち手のついたグラスを包み込み
ひざかけを広げると
やがて 銀の大きなトレイいっぱいに
わたしたちのクリスマスパーティが運ばれてくる
いつも通り ひとつのお皿をシェア
チョコレートが美味しいと
涙が出るんだね
失くさないためには
どうすればいいか知ってる?
・・・持たなければいいんだよ
彼の話は 静かに 続く
背中にランプの灯りが揺れてる
わたしは頭の中で
彼のポートレートを撮ることを考えてる
この角度の彼が
一番素敵にみえるんだね
by fotoro
| 2013-12-23 11:30
| 旅
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